%完璧なケータイ小説%

経験から来る自信が、俺を天狗にしてしまったのだろう。

なんとなく大丈夫だろうとたかをくくり、

去年好評だったアニメの歌を、今年も歌わせようと準備してきたわけだが。

去年のアニメはすでに放送を終了しており、

今はすでに違う流行になっているらしい。

しかも、去年まではなんとなく男女混合でやっていけたのが、

年長ともなると、男女の意識の差がうっすらとでてくる。


去年と同じやり方ではダメなのだ。

感じた事を、少しずつ修正していかなくては、

俺の課題は終わらないというわけだ。


難しくても、必ずこいつらが立派に成長できるよう、

俺が工夫してみせる。


なんといっても、俺は完璧な教師なのだから。



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