天然女×一途男



『はい………』


その日は、金屋さんが寂しいだろうからと言って、あたしを泊めてくれた。
部屋も別だし、もちろん何もなかった。
次の日、金屋さんが家に送ってくれた。


しばらくした日、仕事に行く途中、金屋さんから電話がかかってきた。


“この前家に来た時の、撮られたみたいだ!
週刊誌に載って、騒ぎになってる!”


『え……っ?』


“さすがにちょっと何か言われるかもだから覚悟した方がいい”


『あ、あの、金屋さん!』


“ん?”


『またごめんなさい…っ。
あたしが勝手な行動したせいで…』


“謝らないで。
楓華ちゃんこそ、落ち込んだりしちゃダメだよ、俺らは別に何もなかったんだから。”


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