天然女×一途男



「‥何かご用ですか?」


少し驚いた顔をした男が振り返った。
目はまんまるで、鼻も高くて可愛いらしいというか、誰でも好きそうな顔立ちだった。


「いや~あの…」


‥‥ん?


「あら?あなた藍沢聖夜君じゃない?」


「えっ?そうですけど…」


「なるほど、前田楓華ちゃんね…」


前に週刊誌で騒がれていた。
お似合いカップルって。


「あの、モデルさんっすか?」


「あたしの事知らないの?」


驚いた……


「え?あ、はぁ…」


困った顔で返事をするこの男が新鮮だった。


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