天然女×一途男



「好きなんだろ?
でもあっさり金屋毅に持ってかれて、仕方なく七瀬梨花と付き合った…そう噂されてんだぜ?あんた。」


カッと頭に血が昇って、葛城の肩を押して壁に押し付けた。


「…あんまりいい加減な事言ってんじゃねぇぞ。
噂噂って、あんたは噂好きのバカ女かよ、気色わりぃ。」


葛城から離れると、葛城は楽しそうな声でまだ続けた。


「せいぜい男として見てもらえるように頑張れよ!」


……………こいつ…


『聖夜ぁ~?』


楓華がただならぬ俺の顔を見て、不思議そうな顔をした。


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