天然女×一途男

楓華side




金屋さんとの一件で、いろいろテレビであたしの事を司会者が言っていたが、しばらくするとあっという間にそんな話しはなくなった。


「…何してるの」


廊下に貼ってある金屋さんのポスターの前でつっ立っていたあたしは、声をかけられた方にゆっくり振り向いた。


『…梨花さん…』


不思議そうな顔であたしを見ている梨花さんと目が合った。


「気持ち悪いわね。
何見てんの‥よ‥‥」


ポスターを見るなり、固まってしまった梨花さん。


『梨花さん~?』


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