天然女×一途男
ピンポーン…
「はぁ~い!
あっ楓華ちゃん!
聖夜~~~!?」
おふくろのでかい声が聞こえる。
玄関に行くと、髪が乱れて頬が少し赤くなって息が荒い楓華が立っていた。
「…よ、中入れ」
後ろから聞こえるおふくろと楓華の会話も耳に入らないくらい、胸がドキドキうるさい。
部屋に入ると、楓華は俺の服の裾を引っ張って不安気な表情で俺を見上げた。
『…ねぇ聖夜。
あたし確かに頼りないけど…一緒に悩むくらい出来るよ?
なんにも相談してくれなかったの、あたし寂しいよぉ』