天然女×一途男
楓華は泣きそうな顔で俺を見つめる。
「お前は鈍感だからな‥仕方ねぇよ」
『……そっか。
あたし、皆にひどい事言ってたんだね。
バカだから―』
「楓華。」
うつ向いて悲しそうな顔をしていた楓華が俺の言葉で顔を上げた。
「俺は外国へ行って、半端な俳優じゃなくて、世界に認められる俳優になってくる。
金屋さんに惹かれるお前にイライラするんじゃなくて、お前にいい男って言わせる男になってくる」