天然女×一途男
気だるい体で電話に出て、ベッドに寝転がると、愛しくて仕方ない声が聞こえた。
“聖夜~?”
「…楓華!?」
“元気~?
聖夜頑張ってるんだってねぇ”
あのテンポの遅い楓華の声がやけに落ち着く。
「元気だし、頑張ってるよ」
“あはは!良かった~!
なんかもう何年も会ってないみたい”
「だな…。
楓華は頑張ってんのか?」
“頑張ってるよ!
映画出してもらえるしね、いい後輩出来たの~”
「そうか。良かったなぁ」
“うん!
あっ、ねぇ聖夜?
金屋さんと梨花さん付き合ってたって知ってた?”