天然女×一途男



「…うん」


暖かい気持ちになって、抱きしめたい衝動に駆られていた時、後ろから声が聞こえた


「相変わらず仲良しだね~」


振り返ると、金屋さんが笑って立っていた


「金屋さん!」


「後ろにいるのは楓華ちゃんじゃない?」


俺の後ろから楓華がピクッと反応した


『…はい~』


チョコチョコ横に出てきて、俺をチラッと見た





「なぁ、皆で酒飲もうぜ」


「あぁ、いいすね!
楓華も行くだろ?」


『えっ?……ん~~~』


「行かないの?
じゃあ楓華ちゃん一人ぼっちかぁ~一人ぼっちでお留守か~」


意地悪な顔で楓華をいじめる金屋さんが珍しくて笑えた。


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