天然女×一途男
外はもう暗くて、長い階段があって、金屋さんはたまに振り返ってあたしを待っててくれた。
階段を登り終わって前を向くと、そこには綺麗な夜景が広がっていた。
『…………っぇ……?』
驚いて、金屋さんを見上げると、優しくあたしを見て、微笑んだ。
「どう?」
『綺麗…………!』
「だろ?
この前撮影で来てさ、楓華ちゃんに見せたら喜ぶだろうな、って思って。」
『はい!
凄い凄い!あたし、夜景って初めて見ます~』
感動するあたしを横で金屋さんは優しく見ていた。