天然女×一途男
『あれっ聖夜~?』
ドキッとしながら振り返ると、楓華がヘラヘラ歩いてきた。
『なんであたしの事務所の廊下で立ってるの~?』
…そうだ、俺楓華に会いに来たんだ。
忘れてた~
「楓華!
お前金屋さん…………」
そう言いかけた途端、楓華は顔を真っ赤にさせて俺に詰め寄ってきた。
『そうなの聖夜!!
金屋さん…あたしの事好きだったんだって……っ!
あたし…びっくりしたよ~』
「あ?あぁ………」
『ねぇ、聖夜~あたし、金屋さんの事いい人だなって思うけど、好きとか分かんないの。
どうしたらいいかなぁ…?』