好きだから、別れよう。



「…私もつける…っ…」



震えそうな声を抑えながら、涙で霞む視界で必死にストラップを取り付けた。



マサキさんにもらったウサギのストラップのとなりに、ミニーの手が仲間入り。



「写真、撮ろうか?おそろい記念に!」





私とマサキさんは、デジカメを自分達に向けて写真を撮った。



背景は煌めく夜のパレード。



手には、おそろいのストラップ。





嬉しくて、心がいっぱいで、

マサキさんが好きすぎて。





もう少し、マサキさんに近付きたくなって。







私は、マサキさんの肩に手をかけて、



撮ったばかりの写真を見ているマサキさんの頬に、



そっと

そっと



くちづけた。











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