好きだから、別れよう。
「ホントだよ…。私、なんか変なの。こんなに近くにいるのに、もっとマサキさんに近付きたい」
マサキさんは黙って私を見つめていた。
「マサキさんは、嫌…?」
私の震える声に、マサキさんは『バーカ』と言ってデコピンした。
「嫌なわけないよ。俺だってアヤが好きで好きで、もっと近付きたくて仕方ないんだから」
マサキさんのおでこが、私のおでこにぶつかった。
「…目、閉じて…」
言われるままに目を閉じると、自分の心臓の音がよく聞こえた。
エレクトリカルパレードの音楽が、ずっと遠くで響いている。
「アヤ、好きだよ…」
マサキさんの体温が
私の唇に伝わって。
私とマサキさんは
温かい絆で繋がった――。
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