好きだから、別れよう。





マサキさんはチラッとこちらを見ては、



小指をそっと立てて微笑んだり、

唇に手をやって私をからかったり。





真っ赤になる私を見て、声を押し殺して笑ってるのがわかる。





もうっ!





私がふくれっ面をすると、「ごめんごめん」と謝る仕草をする。







離れた車両で声も聞こえないけど、なんだか『つながってる』っていうのがわかって……



幸せ…だなぁ。



小さなことで笑いあえて、いろんなことにドキドキして。



マサキさんの存在で、私の心がいっぱいになっていく。







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