好きだから、別れよう。



学校に着くと、すぐに体育館に移動して始業式が行われた。



校長先生がなにやら言っているけど、そんな話は全然頭に入らなくて。



下校時間になって、私とリカコは駅前のマックに向かった。













「……で!?どうだったのよ、昨日のデート!遠出したんでしょ!?」



マックの席に着くなり、リカコは注文したチーズバーガーに触れることなく、私の顔を覗き込んだ。



「あっ、そうそう!これ、お土産なの」



私はカバンの中から、ミッキーがデザインされた可愛い袋を取り出した。



「えっ!なになに、遠出ってディズニー行ったの!?すごーい!開けていい?」



私が頷くと、リカコは嬉しそうに袋の中からストラップを取り出して、



「わー!すごい可愛い!なに、これおそろ?」



より目になりながら、目の前でストラップの鈴を鳴らした。








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