好きだから、別れよう。
「リカコはね、結構ハッキリ言うんだけど、すごくいい子なんだよ」
私がマサキさんを見上げながら言うと、マサキさんは私の頭に手を置いて、
「わかってる。アヤの親友だからね」
と、目を細くして笑った。
店内に入ると、土曜のお昼時だけあって、人でごった返していた。
「喫煙席でいいすか?俺、吸うんですよ」
シンヤさんの言葉に、私とマサキさんは頷いた。
しばらくして、忙しそうに女性店員がやってきて、唯一空いていた喫煙席に通された。
タバコの…
なんとも言えない、タバコのにおい。
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