好きだから、別れよう。
「えー?ホントに?どこでぇ?」
リカコは全員分のメニュー表をまとめてホルダーに戻しながら、シンヤさんに訊いた。
「どこだったかなぁ。そんなに話した覚えはないんだけど、その美形の顔は確かにどこかで……」
「マサキさん超かっこいいもんねぇ!アヤが羨ましい!!」
「なにそれ、俺にケンカ売ってんの?」
リカコとシンヤさんの会話はコントみたいで、思わず私は笑ってしまった。
マサキさんは、「いやいや、俺はおっさんだから」って、謙遜しながらも笑ってた。
いいなぁ、ふたりの雰囲気。
私とマサキさんとは、また違う空気。
でも、ホントお似合いだね。
おめでとう、リカコ!
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