好きだから、別れよう。
「……!?」
突然のマサキさんの提案。
い、家って……。
マサキさんがいつも過ごす部屋、行ってみたいけど……つまり……
…そういうこと…だよ……ね?
私の頭の中では、一瞬でいろんな考えが回りだして。
さっきリカコに言われた言葉が、心臓の音と共にこだまする。
「アヤ、な〜に驚いてんの。無理やり襲ったりしないよ?」
マサキさんのやわらかな笑顔が、私を妄想の渦からすくい上げた。
私の考えていることは、マサキさんにはすべてお見通しで。
マサキさんはくすくす笑いながら、熱い顔を隠そうと俯いている私を覗き込んだ。
「…合意の上なら、襲うけどね?」
また、私の顔が熱く火照り出す。
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