好きだから、別れよう。



「なに、この微妙な距離は?」



マサキさんは笑いながら、烏龍茶のグラスをテーブルに置いた。



「だって…なんか恥ずかしいんだもん…」



初めて入った、男の人の部屋。



大好きなマサキさんが暮らす部屋。



リカコが変なこと言うし…



ドキドキしないわけないよ…!!









私がもじもじしていると、マサキさんが「しょーがないなぁ」と言いながら、



私の腰に手を伸ばした。



「ひゃぁっ!?」



くすぐったかったのとビックリしたので、声が上擦ってしまった。



マサキさんは私の腰を少し強引に抱き寄せて、

倒れるようにマサキさんに寄りかかったところを、両腕でぎゅっと抱きしめた。







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