好きだから、別れよう。
マサキさんは…オトナだ。
考え事する余裕なんてないのに、そんなことが頭をよぎる。
マサキさんは、女の子が喜ぶトコを知っている。
キスをしながらそっと髪を撫でたり、
髪を撫でながら耳たぶを噛んだり、
首筋に舌を這わせてきたり。
私は初めてのことばかりで、
勝手にビクビク動く自分の身体にすら驚いちゃってるのに、
マサキさんは私の反応を楽しむように、
時々上目遣いで私の顔をチェックする。
「マサキさ…ちょ…待っ……」
「アヤ、かわいい」
私は涙目になりながら、マサキさんの肩を離そうと力を入れた。
さっきからたくさんたくさんキスをしすぎて、
頭がぼーっとしてきていた。
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