好きだから、別れよう。



それからは、マサキさんはえっちなことは本当になにもしてこなくて、



時々手を繋いだり、頭を撫でてくれたりしながら、いろんな話をした。





「あっ、そういえばね、うちの高校、月曜から3年生が卒業旅行なんだよ〜」



マサキさんの太ももをペチペチと叩きながら、少し興奮ぎみに話した。



「そうなの?卒業って、3月だろ?9月に旅行って早くないか?」



「もう進学のために勉強してる時期だから、息抜きの意味も込めてこの時期なんだって〜」



私は、少し期待していた。



いつか、マサキさんと一緒に旅行に行けたらいいなぁ、なんて。



でも、私はまだ高校生だし、マサキさんもお仕事忙しそうだし……



お泊まりなんて、まだ…できないけど!





でも、いつか……



ふたりでゆっくり、どこかに行けたらいいなぁ…



なんて、思っちゃうんだ。






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