好きだから、別れよう。





今日。



アヤとマサキさんとファミレスの駐車場で解散して、あたしはシンヤの家に行った。



シンヤの部屋でテレビ見たり、ゲームしたり、



……まぁ、いろいろして。



シングルのベッドの上でふたりでゴロゴロしてるときだった。



急にシンヤが叫んだ。



「あーーー!!思い出した!!」



あまりの声の大きさにビックリして、今更遅いけど耳をふさぐ。



「ビックリしたぁ〜!なによ〜、なにを思い出したの?」



シンヤを睨みながら見上げると、逆にシンヤはあたしの方へ寄り、態勢を低くした。



「思い出したんだよ、マサキさんを!!マサキさんをどこで見かけたことがあったのか!!」



シンヤははじめは興奮ぎみに話していたけれど、だんだんと表情が曇っていくのがわかった。







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