好きだから、別れよう。



次の日、朝目覚めてすぐに、私はケータイを開いた。


新着メールは…なし。



メールセンターに問い合わせをしたけれど、結果は同じ…。




マサキさんからメール…こないなぁ…。

…どうしよう。

ウザかったかな…。

やっぱり…10歳近く離れた女子高生なんて、眼中にないのかも…。





頭の中が不安でいっぱいになる。


不安で泣きそうな自分をごまかすように、アプリを起動してゲームをしてみた。

…集中できるわけない。


10分ごとにメールセンターに問い合わせしてしまう。





不安を抱えたまま、駅に向かった。



どういう顔してったらいいんだろ…。


マサキさんは、どういう顔をするんだろう。


気まずくて、私の方なんて見ないのかな…。





私は右手の小指を立ててみた。




マサキさん…。









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