好きだから、別れよう。
私の目から、大粒の涙が溢れ出す。
昨日もおとといも、リカコと一緒にいっぱい泣いたのに…。
「やだ…もー…
どれだけ出れば、気が済むのよぉ…」
拭っても拭っても、涙は溢れては落ちた。
胸が、痛いよ…
苦しいよ…。
こんなに好きなのに…
こんなに、マサキさんが好きなのに……
私は、きゅぅっと痛む胸を押さえて、部屋でひとり泣き続けた。
――♪♪〜♪
だいぶ経って、ケータイが鳴った。
ベッドに伏せて泣き崩れていた私は、顔を上げて窓を見た。
…どれだけ泣いてたんだろ…。
青かった空はもう、オレンジ色に染まっていた。
私は床に転がっていたケータイを手に取った。
さっきの音は…メールだなぁ。
お母さんまた残業かな…?
慣れた手つきで、未読メールを開封する。
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