好きだから、別れよう。



次の日、私は早起きし、7時32分の電車に乗り込んだ。



私服のせいか、隣の車両のマサキさんは私の存在に気付かないまま。





…なんだか、おもしろい。



大好きな彼氏を、こうして遠くから観察していると、

『こんなに素敵な人が私の彼氏なの?』って…


不思議に思えてきちゃうよ。









私が乗り込んでから、一つ目の駅に着いたところで…



一瞬、マサキさんがこっちを見た。








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