【短編】キミ×蜜×結
「じゃ、遠慮なく」



言われるのを、待ってたと言わんばかりにオレが席を立つもんだからクラス中、口を開けてる



「また、明日」



そう言って教室を出ると、沙紅が腕組みして立っていた



「隣のクラスだから、先生が矢口!!って叫んだら丸聞こえなんだけど」



眉間にシワを寄せてオレを見る沙紅



「世話のかかる彼氏だろ?」



ニッと笑うと少し赤くなった



「沙紅授業は?」



「うちのクラス自習だったの」



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