魚姫
序章
ゆらゆら・・ ゆらゆら・・
ぼんやりと見上げると、海面からのびた光の梯子が、海の者達を優しく抱きしめていた。
あたしが暮らしてる海は、とっても穏やかだ。
極彩色のサンゴとキラキラ輝くエメラルドブルー。
鮮やかな魚がちょこまかしていて、にぎやかで、誰もがココを好きだと言うけど。
あたしはひとりぼっちだから。
この場所にどうしても馴染めなかった。
ここにいる誰もが、仲間達と暮らしているのに、どうしてあたしはひとりぼっちなんだろう。
哀しくて、哀しくて。
このままじゃ、あたしはどうにかなっちゃいそう。
そんなある日、ふと夢に訪れたあの光景。
空と海が繋がったような青い青い世界の中で、あたしは仲間と一緒に高く高く跳ねていた。
夢から覚めた途端、せつないほどに懐かしくて、叫びだしそうになった。
きっと。
きっと、あの海がほんとの、あたしの場所なんだ。
帰りたいよ、神様。
帰りたい、帰りたい
帰りたい・・・・・・・・・
あたしを仲間のもとへ、帰して・・・・・・・
ぼんやりと見上げると、海面からのびた光の梯子が、海の者達を優しく抱きしめていた。
あたしが暮らしてる海は、とっても穏やかだ。
極彩色のサンゴとキラキラ輝くエメラルドブルー。
鮮やかな魚がちょこまかしていて、にぎやかで、誰もがココを好きだと言うけど。
あたしはひとりぼっちだから。
この場所にどうしても馴染めなかった。
ここにいる誰もが、仲間達と暮らしているのに、どうしてあたしはひとりぼっちなんだろう。
哀しくて、哀しくて。
このままじゃ、あたしはどうにかなっちゃいそう。
そんなある日、ふと夢に訪れたあの光景。
空と海が繋がったような青い青い世界の中で、あたしは仲間と一緒に高く高く跳ねていた。
夢から覚めた途端、せつないほどに懐かしくて、叫びだしそうになった。
きっと。
きっと、あの海がほんとの、あたしの場所なんだ。
帰りたいよ、神様。
帰りたい、帰りたい
帰りたい・・・・・・・・・
あたしを仲間のもとへ、帰して・・・・・・・