【企】逆ホワイトデー
『おまっ…何言ってんの?
頭、大丈夫か…??』
まっちゃは本気で心配しているのか俺の顔を覗き込む。
『え…だってさ、それしかないじゃん?』
と、言う俺に信じられないとでも言いたそうなまっちゃの顔。
『俺、お前のキモチまったく理解できねぇ…
なんで逆チョコは恥ずかしくてできないのにそれはできるんだよ…??』
『そ、それはだな…』
この後の言葉が続かないのは何も考えてなかったからだ。
だって、ホワイトデーならいいだろ?
あれはもらったチョコのお返しで渡すんじゃないか。
俺はもらってないけど渡す、ってだけの話。
『ホント、わかんねぇ…
俺、なんで今までお前と友達できたのか不思議だわ…』
と、まっちゃは言いたい放題。
『おい、まっちゃ…聞けや』
俺はマジな顔をする。
『絶対、やるからな。』
絶対…美崎を俺のものにしてやるんだから。
『題して、逆ホワイトデー、だ!』
待ってろよ!美崎!!