蒼空色
1章-高校入学-
春。
暖かい日差しが
私を包む。
今日から…
…ッめんどいや。
今日から
高校生!!か~
風が桜を散らせ、花びらが舞う中
恋とか~
友だちいっぱい作って~
勉強は…まあほどほどにして
桜吹雪の中
ボーッと考えていると
「蒼空~(そら)。何してるの?もう、入学式始まってしまうやろ。
はやく急ぎなさい。」
『うわっΣ。お母さん。ごめんちょ。』
笑いながら
お母さんの方へ向かうと
「いつもそれだから遅刻するのよ!!!」
うわー。また始まった。
長いんだよな。
お母さんの小言。
『はいはい。これから頑張ります。』
そういって
母をなだめ
母のペースに合わせて歩き出す。
これから始まる
高校生活に胸を弾ませながら。