君が居るなら
1.出会い
今までの俺はなんなんやろ・・・

君に出会ったときそう思ってもうた




1.出会い



俺は渋咲達也。高校に入学して半年過ぎた

特に高校生活にはなにも望んでへん

そして、何も望まれてへん俺





トップ校でもないし、馬鹿校でもあらへんこの学校に俺は何となく入学した

友達もいるし、毎日騒いで楽しいし

自分で言うのもなんやけど、結構もてるんやで俺

みんな俺のことうらやましいとか言うけど

でも、なんか物足りひんねん






「よぉーーす!!!!!渋咲調子どぉー?」

「よぉ!朝からお前テンション高いやんけ!なんかええことでもあったんか?」



茶髪のこいつは俺とよく遊んでる奴の1人田中隆平

テンションいつも高いこいつは今日は一段とテンション高い


「お!聞いてくれるん?俺な朝、桜木さんと喋ったんだあー♪」

「なんで?」

「朝、おはようってどさくさにまぎれていったら、笑って返してくれたん!」

「へえー知らんはずやのに」

「でも俺めっちゃうれしいわあー!」




今隆平が発した言葉の中に出てきた桜木ってのは

頭がよくて、めっちゃもててるっていうあきらかに隆平には手がとどかへん女

やのにこいつはこんな舞い上がってる

あほか、ほんまに




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