君が居るなら
さわやかな風が気持ちいい

俺はよくこの屋上に来る



眠いわけでもない

授業にでるのがめんどくさいわけじゃない

だけど

ここに来るとなんだか癒されるっつーか




キイーーー・・・


ドアが開いたと思えばそこには

夢木・・・

俺と目が合ったらにっこり笑って



「私もいい?」


と言った

無愛想に返事をするとあいつはフェンスに寄りかかった



てゆうか、何してんねん

今、授業中やで?

やって・・・お前夢木やろ?

優等生やろ・・・?


俺がいろいろ考えてたら夢木が話しかけてきた



「びっくりした顔しとるね」

「え!?そおかあ・・・?」

「すっごいしとるよ」

「授業、出ぇへんの?」

「そっちは?」

「サボリ」

「私もサボリやあー」



そういって大きく手を伸ばす



「サボリって・・・」

「よくここ来るの?」

「まあ・・・ほぼ毎日」

「私もほぼ毎日サボってるけどアンタとあったのは初めて」

「アンタ!?」



思いがけない人から

思いがけない言葉

動揺してたら笑われた



「もしかしてさあ、私のこともっとおしとやかな子とかおもってた?」

「え・・・」

「図星だ」


いや、そうだけど・・・

俺の頭の中ではハテナマークがまだうかんでいた






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