君が居るなら
今日も俺はいつものように

授業をサボるため屋上へと向かう



キイーーー・・・


扉を開けると

すがすがしい風とまぶしい太陽

そして俺に手を振る夢木




「・・・ってお前何してんねん」

「あははーサボリ」

「あははーって・・・」

「今日は私が先に来てたわ」

「ほんまやな。さきこされたわ」




そういうと俺は夢木の隣に座った

夢木はニコニコして俺のほうを見る

急に目が合ってもうて

びっくりしてそらした



そらした後、なぜか俺の心拍数はどんどんと上がっていく

「どうかしたんー?」ってのん気に聞いてくるけど

俺はこのドキドキを理解できないままでその質問に答えられなかった




「へんなのー」

「うっさいわ。へんとか言うな」

「渋咲くんて、coolやね」

「それ、隆平にも言われたわ」

「へっ・・へえ~そうなんだ///」

「おん」



隣を見たら

顔が真っ赤でびっくりした

俺なんか甘い言葉言うたかな




さっきの言葉をたどったら

なんとなくわかった

「隆平」この言葉に反応したんちゃうんか?

じゃあ、こいつ隆平のこと好きなん??





「隆平」

「は!?///」

「・・・別に」



ふーん両思いやんけ

顔まだ赤いし








なぜか喜べない自分がおることにこの時はまだ気がつかなかった

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