Secret love.
「繭〜…あの人何〜?ちょっと不気味だよ」

「あぁ、祐真のお兄さんだよ」

「え、でも女の人じゃない??」

「趣味らしいの」

「へ、へぇ〜…」

ちょっと引き気味の萌花。
しかし、充さんは人目を集めるみたいで。周りには数え切れないほどの女の人。

「ね、あの人繭のこと呼んでるよ??」

「あ、ホントに?じゃあ行って来るよ」

「うん、行ってらっしゃい!」




廊下まで足を運ぶ。

「充さん、どーしたんですか?めちゃくちゃ怪しいですよ」

「なんにもないよ」

嬉しそうに笑う充さんが祐真に見えた。
そうだ、早く祐真と喋りたいなぁ〜。

「充さん、お仕事はどーしたんですか?モデルでしょ?」

「今日はオフなんだ」

「そーっすか、じゃあ私席戻りますよ」

待ってと私を引き止めると問い掛けた。

「繭ちゃんモデルにならない?」

な、なんですと――――――!!!?


「モ、モデルを!?私が!?無理無理!」

「え?いいの?うそ、ホントに?ありがとう!!」

い…言ってねぇし…;んなこと。
充さんて激しく誰かを彷彿とさせる人だなぁ。ガクッとうなだれる。
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