Secret love.
「モデルとかマジで無理っすよ。勘弁」

「ダメよ〜もう契約書にハンコ押しちゃったもの」


ぶへぇっ!!!!?

「につき却下は不可能でーす」

「待ってくださいよ!!そんなのあんまりじゃないですか!」

「いいじゃない!私を助けると思って!お願いよ〜モデルやってくれない?」

「答えは『否』!そんなのやりません!モデルとか大層なもの私には絶対務まりませんから!」

「じゃあ諦める代わりに俺の言うこと聞いてくれる?」

突然男な言葉遣いになった充さんを私は見た。
何気に真剣な顔をしている。

「言うことってなんですか」

「俺と一日デート」

「は?」

「次の土曜にさ、いいとこ見つけたから」

「いや、土曜私用あるんで無理ですよ」

「じゃあモデルしてくれるんだ?」

「それも無理っすよ」

「これじゃらちがあかないから後で相談しよーね」


………なんて押し付けがましい人だ。
私に拒否権はねぇのかよっ!?ってツッコミたいな。


<キーンコーンカーンコーン>

「じゃあ俺は保健室で待機しとくよ」

そういうと充さんは教室を後にした。
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