Secret love.
祐真は不適な笑みを浮かべ私を引っ張って学校を後にした。

充さんも後を着いてきた。









車の中で携帯が鳴った。


「ごめん祐真、充さん。出ていい?」

「「どーぞ」」


「もしもし、お父さん。どーしたの?」

『お、繭〜愛しき我が子よぉ〜!!』

と絶叫するお父さん。あのできごと以来ずっとこんな調子だ。

「それはもう聞き飽きたよ、で?用はなに?」

『あぁ、そうだ!今日もお父さん夜勤なんだよ』

「そーなんだ?分かった、ちゃんとしとくよ」

『悪いな〜じゃあ仕事あるから切るぞ』

「OK、じゃあねー」


<ブツ>


ふぅ、また夜勤っすか。まぁ仕方ないよなぁ。生活費だけでもバカにならないし。
我慢、我慢。


「お父さんなんて??」

「今日も夜勤だってさ」

「そーなんだ。じゃあどうする?俺ン家来る?それとも帰る?」

「…ん、帰ろうかなぁ。家で色々しなきゃだし」

「じゃあ俺は繭ン家に泊まる」

「はっ!?なに言ってんのっ///」

「じゃあ俺も「無理。兄貴は来るな」


と冷たくあしらわれた充さんがふて腐れる。

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