Secret love.
分からない訳じゃないけど…。
容姿もいいし

顔も問題ないし

カッコイイし

性格も申し分ない。



でも笹川を譲りたくない…。だけどもう手遅れで。



手に入らないならいっそ、この手で壊してしまおうか…?

近くで幸せそうに笑う笹川を見てると俺は心臓がえぐられたみたいに痛む…だからそれを和らげるために佐倉と付き合いだしたんだ。
利用して悪いとは思ってる…けど、そうしなきゃ俺はきっと死んでしまう。








今は笹川に会いたくない。会ってしまったら俺はなにをするか分からないから―――――。


















「あっ!祐真!出口見つけたよ!」


「マジで!?やった〜!」

「んもぅ!はしゃぎすぎ!大の大人が恥ずかしいでしょー?!」

「はい、繭約束でしょ?」

「〜〜〜っ///意地悪っ!」



約束と言うのは『出口見つけられたらキス』っていうの。


ついさっきに無理矢理結ばされてしまった。

そんなことおかまいなしでさ迷ってたところ出口を見つけてしまったって訳だ。

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