Secret love.
この時はもうなりふりかまってられなかった。
ただ笹川をめちゃくちゃにしてしまいたかった。あいつの元に戻れないくらいに…。

色っぽい笹川の喘ぎ声。スゲーそそられる。こんなの毎日のようにしてんのか?あいつにしか見せない顔、俺は見たい。多分理性が飛んだんだと思う。




「ハァ…っ好きだ…誰にもやりたくない」


必死で俺のキスから逃げようとする笹川の後頭部を掴み、自分の唇に無理矢理押し付ける。

「ンンン゙ッ…!!んふ…っ」



だけど、笹川の口を犯してる俺を笹川は見ようとはしなかった…。


「ハァ…っ頼むから…俺を見てくれよ…」

「ゆ…すけ…?」

「なんであいつなんだよ…なんで俺じゃなくて…あいつなんだ…」

「………」

「俺の…何が悪い?性格か…?容姿か…?」

「ちが…っ」




<ポタタッ>

「!?」



祐介が泣いてる…これって私が悪いんだよね…?

私が祐介を傷つけた。


「ごめん…もうこんなことしないから…だから泣くなよ…」



え?
私泣いてたの?


「疑われちまうからちょっと遅れて出てきな、そんなんじゃみんなのところには戻れないだろ?」


最後まで優しい。
祐介も同じなのに…。
そういうと祐介はお化け屋敷を後にした。

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