Secret love.
私もしっかり涙を拭うとお化け屋敷を出た。



「ごめん!中で迷った〜」

「大丈夫〜?みんな心配したんだよ〜さっき本条くんも迷っててやっと出口にきたんだよ〜」

「だから、手繋がないかって聞いたんだ」

「だから!手なんか繋がないしっ///」




祐真の顔見れなかった。
ていうか、変な顔すんじゃねぇっ!!



「ちょっと私トイレ行ってくる〜」


忘れてたけど、今日は祐真の誕生日だ。
誕プレ用意してないとか言ったら何されるか分かんないしね。

このまま売店に直行――――!


それと、今日お化け屋敷であったことはもう忘れよう。
その方が祐介も助かるだろうしね。



「売店がない〜〜〜っ」


しかし、何故か売店が見当たらない。

むむむ…はて?何故に?

売店はいづこ――――!!!?






うはっ!!見っけた!!やりっ〜!



「いらっしゃいませ!」




「あ、あの!男の人に似合いそうなもの何かないですか?」

「あら、彼氏へのプレゼントかしら?」

「はい、そーなんです!………って祥子さんじゃん!!?」



「繭ちゃんたら随分大きくなったわねぇ!」

「おかげさまで!もう高校一年なんだよ!私」

「あら〜もうそんなに?時間は早いわねぇ〜」

「祥子さん気後れしすぎだよ;」

「あら〜ヤダ!どうせならマイペースって言ってちょうだい」

「それ、褒め言葉じゃないし;それよりなんで遊園地の売店に祥子さんが?」

「ここね、私の主人の店舗なのよ」

「あ!だからか!それなら納得!」

「それより繭ちゃん何か買いに来たんでしょう?」

「うん、そうなんだけどイマイチ相手の好みが分かんないんだ」

「そうねぇ〜…じゃあその人はどんな人なのか教えてくれるかしら?」
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