Secret love.
「充さん、大丈夫だから…手離して」


「あ…ごめん」

「……いえ」



そういうと萌花ちゃんは自分の席に座った。


<ピリリリリッ>

こんな時に誰だよ。



「…はい、充ですが」

『充ちゃん、早く戻ってくれないと私が持たないわ…』

「そうですか…聡さんすいません。今からそちらに行きます」

『悪いわね、あたしじゃ力不足でさ』

「そんなことありません。じゃあ後ほど…」

『じゃあ待ってるわね』






そういって聡さんは電話を切った。



俺は繭ちゃんの傍まで行き『行かなきゃならなくなったんだ』とだけいうと学校を後にした。

















とんでもないことが起こるとも知らずに―――――――
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