Secret love.
「繭!!!!」


焦った顔をした祐真が見えた。

「先………生…」



私に触れようとした祐真を拒絶した。


「さ……わらないで…」





<バンッ!!!>

勢いよく開いたドアの前に居たのは充さんだった。


「大丈夫なのか!!!?」


祐真を押し退けて私を抱きしめた…
暖かくて…安心出来る…

「ごめん…!!俺が教室から出なかったらこんなことには……!!!」


「ぅぇ……っふぅっ…」



押し堪えていた涙が叫びと共に流れ出た…。


「今から家に帰ろう」

私にはどうすることもできなかった…
抵抗することさえ…だってあれは自分が悪いから…




苦しい位心が叫んでたんだ
『祐真助けて』…って。
だけど祐真は来てはくれなかった。
当たり前だけど…。
< 89 / 95 >

この作品をシェア

pagetop