Secret love.
「萌花〜何頼むの?」

「えっとね〜私は〜ダブルチーズバーガーにする!」

「じゃあ私萌花と同じのにするよ」

「分かった!じゃあ、私が頼んでくるよ」

「え!いいの?大丈夫?」

「ん!ヘーキだよ!だから繭の分のお金ちょうだい!」

「なんだ、ちゃっかりしてンね」

「あったりまえ〜〜」



私はてっきりおごってくれるのかと思い込んでいた。
しかし、しっかりするとこしっかりしてるよね。萌花って。


「私先に席取って座っとくよ」

「はーい!」






<♪ピロリロリン>

あ、メールだ。誰からだろう?


『Re:祐介』と表示されていた。
なんなんだ??祐介からメールなんか珍しいな。なんかあったか?

私はメールを展開させた。



『Re:展示会のお誘い
明日、俺の作品が展示されんだ。よかったら見に来てくれよな』

そう書いてあった。
へぇ〜…そういえば中学ン時、確か彫刻のやつで最優秀賞もらってたな。



展示会に展示されるんだ。
まぁいいや。明日土曜だし、何も用ないし…行ってやろうかな。


『OK、分かった。行くよ』

………っと。



あ!そうだ。萌花も一緒に行くかな??
誘ってみよーと。


「繭〜!!買ってきたよ!」

「あ、ありがと。でさ、さっき祐介からメールあってね、明日展示会あるんだってーだから萌花も一緒に行く?」

「行っていいの??」

「うん。全然問題ないよ〜」

「じゃあ行く〜〜!」



私と萌花ははしゃぎつつもハンバーガーを口いっぱいに頬張る。
気付けば時間は昼を回っていた。
私は焦った。今日確か、スーパーの特売日だ。早く帰って買いに行かないと欲しい品がなくなってしまう。

「萌花!ヤバイ!私帰らなきゃ!」

「どっどうしたの!?いきなり大きな声で!」

「今日、行きつけのスーパーの特売日なんだ!早く行かないと欲しい物がなくなっちゃう!」

「ホントに!?それは大変だね!急いで帰ろっ!」

「うん!ごめんね!」
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