秘密恋愛






あたしは押さえていた手を離し、




『ふうっ。



って、無理だよぉ〜・・・!!』








「あんた、一人で考えてもしょうがないでしょ?



これは、二人の問題なんだから。」









『それはそうだけど・・・




お兄ちゃんになんて言えばいいのか・・・。』










「そのまんま。



あんたの思ってること、全部話しちゃえばいいの。




これから先、もっと大変なことがあるかもしれない。


自分一人で解決しようとしても、無理なことも。


その度に、一人で抱え込んでも

なんの解決にもならない。



そういう時、一番大切なのは、

お互いの気持ちを知ること。


話し合うこと。




悩むのは、それから。」







桜・・・









『うん・・・。


分かった。



ありがと、さくらっ!!』










「ったく、



世話が焼けるわね!!」








あたしたちは笑い合った。









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