秘密恋愛
あたしたちは、ファンタジーランドのアトラクションを制覇することにした。
開園したばかりということもあって、
周りは人、人、人の海・・・
ひとつ乗るのにも、結構並ばなくてはならなかった
いや、待ってるのは全然いいんだけど・・・
「ねぇ、あの男の子、カッコ良くない!?」
「まじ!
ちょー好みっ!!」
「声、かけてみる?」
「きゃー!!」
お兄ちゃんを振り返る人が多すぎて・・・
あたしはイライラしてますっ!!
「じゅん?」
お兄ちゃんが心配そうに、あたしの顔を覗き込んできた
『なにっ!?』
思わず顔を逸らす
だって・・・
今のあたしの顔、きっとひどい顔してる・・・
こんな顔、見られたくない・・・っ
「・・・つまんなかった?」
『違うよっ!!
すごい楽しいよ!?』
楽しいよ?
ただ・・・