秘密恋愛
そう言うだけでも、かなりの体力を使ったあたし
言い終わると、お兄ちゃんに身体を預けた・・・。
そんなあたしを見て満足したのか
「良く出来ました♪」
そう言って、満面の笑みであたしを見た。
―――――・・・…
『わぁ・・・
きれい・・・っ』
今あたしたちは、パレードを見ている
そして、終わりが近づくにつれ、花火がヒートアップしていった
ふと隣を見ると、
花火の光に照らされた、大好きな彼の横顔・・・
男の人なのに、
“きれい”
そう思ってしまう・・・。
長いまつ毛、
スッと伸びた鼻、
綺麗なブラウンの瞳に、
くっきりとした二重、
サラサラの髪は色素が薄く、瞳と同じ色のブラウン。
背も高くて、まったく無駄の無い身体。
あたしとは似ても似つかない、その完璧な容姿は、
すれ違う人をも魅了する。
あたしはしばらく、お兄ちゃんに見入っていた