秘密恋愛






そう言うだけでも、かなりの体力を使ったあたし




言い終わると、お兄ちゃんに身体を預けた・・・。




そんなあたしを見て満足したのか





「良く出来ました♪」





そう言って、満面の笑みであたしを見た。






―――――・・・…






『わぁ・・・


きれい・・・っ』





今あたしたちは、パレードを見ている


そして、終わりが近づくにつれ、花火がヒートアップしていった





ふと隣を見ると、


花火の光に照らされた、大好きな彼の横顔・・・


男の人なのに、


“きれい”


そう思ってしまう・・・。





長いまつ毛、

スッと伸びた鼻、

綺麗なブラウンの瞳に、

くっきりとした二重、

サラサラの髪は色素が薄く、瞳と同じ色のブラウン。

背も高くて、まったく無駄の無い身体。



あたしとは似ても似つかない、その完璧な容姿は、

すれ違う人をも魅了する。






あたしはしばらく、お兄ちゃんに見入っていた








< 409 / 531 >

この作品をシェア

pagetop