秘密恋愛
「すごく不安になる・・・。
潤は、俺なんかでいいのかって。
俺なんかが、潤と一緒にいていいのか、って・・・。
影からなら、許されると思って今まで想ってきた。
でも、キモチ、繋がったろ?
こんな幸せって・・・。
こんなに幸せでいいのかって、
この幸せは、いつか終わりが来るんじゃないかって・・・っ
そう思うと、怖いんだ・・・。
いつ壊れてしまうか分からない、この未来が・・・。」
そう言って、悲しそうに微笑んだ
『・・・っ』
あたしも・・・
あたしも、不安だった・・・。
あたしなんかと付き合ってしまって、
なにかが壊れてしまうんじゃないかって。
幸せすぎる今は、いつか終わりが来てしまうんじゃないかって・・・。
幸せの分だけ、不安が募った・・・。
片想いで辛くて泣いた夜は、
両想いの不安に泣く夜に変わった・・・。
それでも
『それでも・・・、
あたしは、お兄ちゃんと一緒にいたいよ・・・。
辛い未来になったとしても、今、一緒にいたいと思うのは、
そう、願うのは・・・
お兄ちゃん、だけだから・・・。』
そう言ってあたしは、
お兄ちゃんの手の上に、そっと、自分の手を重ねた
.