秘密恋愛
なのに――
こんな反応されたんじゃ・・・
期待が確信に変わっちゃうじゃないか。
嬉しさと恥ずかしさが入り混じった感情を落ち着かせるために、
あたしは自分の足元に目線を下げる――
「・・・かっこわりぃな、俺」
『え?』
沈黙を破り、ゆっくりと話し始めた
「ひとりで嫉妬して・・・
お前を見てる、名前も知らないヤツに嫉妬して・・・。」
組んだ綺麗な指を遊ばせながら
低めでハスキーな声で
ゆっくりと言葉を紡ぐ、お兄ちゃん――
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