秘密恋愛
かと言って、俺としては捕まりたくはない訳で。
潤と文化祭を回りたい訳で。
『潤はどうしたい?』
「へ・・・?」
『潤は俺に、どうしてもらいたい?
俺は潤に従うから。』
潤はう~んと唸りながら考え込む。
ここは、
――一緒に回りたいっ!
なんて言ってもらいたい・・・。
いや、そのために来たんですから。
そう言ってもらわなきゃ、俺が、
困る訳なんですけれど。
ハナから断られることなんて考えていなかった俺は、
潤の次の言葉で、驚いてしまった――
「クラスに戻りなさいっ!!」
・・・・はぁ!!?
なんで!!?
潤は急かすような目を向けている
俺の驚きは次第に・・・
イラつきへと、変わっていった――
『分かったよ』
自分でも分かるくらい、イラついた声で言う