秘密恋愛








席に着いてる間も


潤のさっきの顔が、頭から離れない





申し訳なさそうに俺を見る、あの顔・・・





どうしても、イラつくんだ


自分自身に――







どうしてあの時潤が、あんな顔をしたのか





どうせ潤のことだから



周りとか、クラスのこととか



俺や他人に迷惑をかけないために、ああ言ったのだろう。





ちょっと考えれば分かっていたハズ



分かったハズなのに・・・





俺は、俺を選んでくれなかったことにイラついて



俺のことを考えての事だって、分かっていたのに・・・。



頭の片隅では、分かっていたのに・・・。





今度は、自分のことしか考えられなかった俺に


自分にイラついているんだ・・・。













< 464 / 531 >

この作品をシェア

pagetop