秘密恋愛
席に着いてる間も
潤のさっきの顔が、頭から離れない
申し訳なさそうに俺を見る、あの顔・・・
どうしても、イラつくんだ
自分自身に――
どうしてあの時潤が、あんな顔をしたのか
どうせ潤のことだから
周りとか、クラスのこととか
俺や他人に迷惑をかけないために、ああ言ったのだろう。
ちょっと考えれば分かっていたハズ
分かったハズなのに・・・
俺は、俺を選んでくれなかったことにイラついて
俺のことを考えての事だって、分かっていたのに・・・。
頭の片隅では、分かっていたのに・・・。
今度は、自分のことしか考えられなかった俺に
自分にイラついているんだ・・・。