秘密恋愛
どのくらい、時間がたったのか分からない
終始このことが頭にチラついて
どんな会話をしていたのか
まったく分からなかった
きっと、相槌くらいはしていただろうが
それも覚えていなかった
気づくと、来たときの客とは違う客が座っていて、
普通に話していたみたいだった
「シュン!
お客様だ」
新しい客が入ったのか、
真吾に呼ばれ、出迎えの体制に入る
「いらっしゃいませ。
当店No.1ホストのシュンです」
真吾に紹介され、
ホストたちの間を歩いていく
このセリフも、何度言ったのか分からない
客の前につき、顔を見ると
『・・・っ!!』