秘密恋愛








きっと、“何なんだ”なんて言ってるだろーなぁ



なんて思いながら、あたしは走った。







「おいっ、潤!!」





呼び止める声に振り向くと、そこには・・・





『健二!!』





相当急いで走って来たのか、肩で息をしている





「なんなんだよっ!!


つか、走んの早過ぎだろ!!」





『さっきのは、ほんと、

なんでもないよ!』





っていうか、

あたし、走んの速くないよ??


むしろ遅い方だと思うけどなぁ〜・・・?





「まぁいいや」







そう言って、あたしの隣に並ぶ。


そういえば、前にもこんなふうに、二人で帰ったなぁ・・・


あれも、夏休みの前の終業式の日だったな。



あの日が、とても懐かしく思えた









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